雇用上肩書きだけはResearcher

月曜日があった.然して,労働者は仕事場へ労働をしにいった.

仕事場ではまず会議があった.先週末に作成した絵を共有したが,この会議は失敗だった. どうやら上司は私が用意したゆるふわお絵かきではなく,もっとシュアでタイトなものを期待していたらしい. そして,私は会議終了後に不快感と少しの憤りを覚えていた. 振り返ってみるとこの気持ちは幾つかの要因に分解することができる.

まず主たる要因は仕事内容が気に入らなかったことである. 改めて頼まれた仕事はつまるところシステム設計である. そして,私は今までこの案件の会議に参加したことがなく,先日に部分的な資料をもらっただけである. それなのにシステム設計をしろというのは何かの冗談かと思うが冗談では無いらしい. そういう仕事は私のような末端のものがやるよりも,プロジェクト全体が俯瞰できる人間がやるべきであると私は思う. また,同時に私にとってはこれがあまりにも研究からかけ離れた仕事であるように感じられた. これまでやってきたことは,プログラムを書くかデータ分析をするか文書を作るかという感じで, 殆どが研究とは無関係なものであったことは確かなのだが,どこかでいつか研究に役立つかもという心の支えのようなものがあった. しかし,今回のタスクはそれが無いような気がして,いつも以上に悲しい悔しい虚しいという気持ちになってしまった. 今の場所において研究者であろうとするのは無理だと頭で分かっていても,研究者への未練が無意識の部分でもかなり強いのだろう. 今現在,雇用上肩書きだけはResearcherになっているけれどここにResearchは無い. これ以上ここで研究活動を期待してその他の仕事を頑張るのは,存在しない餌に釣られているに過ぎない. 帰国,ボーナス,退職.そういうことになるか….

そんなわけで帰った後もやる気が起きず,残り物で夕食を済ませた. 正確にいえば普段多少多めにご飯を作って残らせておくのはこういう日に備えている.

その後は本を読んでいた. 『魔女の旅々』を読み終わった.きわめて良い. いわゆるショートショートの形式で,一ひねりある終わり方にも魅力がある. そして何より,各章冒頭で登場する情景描写,それに合わせた主人公イレイナさんの心情描写,主人公のかわいさ描写,私ですのパターンが定型でありながら イレイナさんが箒で飛んでいるところが想像できそうで,これもまた文章の良さであるように感じられる.

次は『魔女の旅々2』に行っても良かったが,確実に面白いことが分かったので後回しにして 今度はアーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』を読む(相変わらず定まらない読書).

あとは日課をやって睡眠. 明日は9時から日本と電話会議.だるい. そして,ついに明日の夜から来客だが,結局いつも通り準備の詰めが甘い感じになっている. これ以上考えるのも面倒だし,足りないものはスーパーで後から補充しよう.

今日の音楽